タイムマネジメント2


タイムマネジメント の記事から続きです。

相手番の活用

相手番の時間を活用することで自分の持ち時間 節約につながります。
相手番で何を考えるか、何をするかはプレイヤーにより様々だと思いますが
私なりに考えたことを述べさせていただきます。

相手番ですべきでないこと
自分が指す手のことだけを考える
相手が何を指してくるかだけを考える
ボーっとして相手が指すのを待っている ( 集中力が落ちてきた時など )

相手番でできること
局面について考える
棋譜を付ける
持ち時間を確認する
タイムマネジメントを考える
気を休める
リラックスする
深呼吸する ( 複式呼吸 )
目をしばし閉じる
水分補給
トイレに行く ( 持ち時間が長い場合 )

など。他にもどんなことをしていますか?


相手番で何を考えるか?

相手が何を指してくるか分かる時、大体分かる時、分からない時、それぞれあります。
相手が何を指してくるかだけを考えていると、予想が外れた時に無駄が出てくるのと
もっと他にできたことができなくなります。

相手がどれぐらいの時間をかけてくるかにより、考えられることも変わってきますが
その局面について時間をかけて考えた時の方法が参考になるでしょう。
例えば、ゲーム後の見直しで1手ごと時間をかけて考える時、相手番の局面で何を考えたでしょうか? その時考えたことが相手番で何を考えるかのヒントとなります。

まず、その局面から気づくことは何か?
気づいたことから考えられることは何か?
安全確認
ピースの働き具合

など、相手番で考えておくことで自分の持ち時間 節約につながること。

相手が何を指してくるかを考えるよりも、相手は何を指すのがいいかを考え、それに対して自分はどう応じるかを考えた方がいいと、今のところ思ってます。また、最近は相手の考えを読むことも考えてます。

相手番で自分が次に指す手のことも考えますが、相手の指し手に関わらず、確認できることを先にしておいた方が時間節約になります。

参考例を見ていきましょう。

3.Bb5


hitsujyun vs. kkbabu 1-0

通常のチェスだと、オープニングで定跡を覚えていれば、定跡を考えるので上局面では、黒が次に 3...a6 、3...Nf6 、3...d6 、3...Bc5 、3...Nd4 、3...f5 などとしてきた場合、どう応じるか自分で決めている手のことを考えてます。

オープニングで相手が自分の知らない手を指してきた場合はその都度考えて対応します。
定跡のことを考えるだけでなく、Qd8 、Bf8 、Nc6 、e5 ポーン の利きをしっかりとらえておいたり、e4 ポーン と Bb5 は守られてないなど、意識しておきます。


3...d6 4.d4


定跡を知っていれば即座に 4.d4 としてしまいますが、本来なら 4.d4 とした時 4...Bg4 とされたらどうするか? など考えてから 4.d4 とするでしょう。

4.d4 を指した後は、5.d5 の狙いがあり、黒が 4...Bd7 としてくると思うので、その先を読みます。4...Bd7 5.d5 この後は、5.d5 とする前と、5.d5 としてから考えます ( 私の場合 )。

考える時間があれば、この局面で黒は何を指すのが良いか、4...Bd7 以外に可能性のある手はないかなど考えます。

定跡を確認してみると、4...exd4 とする場合もあり、4...Bg4 、4...a6 となった場合
どのようになるか考えたり、定跡やチェスソフトの分析を見ると勉強になります。

4...Bd7 5.d5 Nce7 6.Qe2 下図



白 Bad Bishop と 黒 Good Bishop 交換は白に都合がいいと思います。 6...Bxb5 7.Qxb5+ では 8.Qxb7 とできるため、6...c6 としてきそうです。6.Qe2 を指す前にそれを考えておいた方がいいのでしょうが、今回はそれを考えてませんでした。

6...c6 となるとどうなるかを考えます。 6...c6 7.dxc6 となると白はセンターポーンを1つ失いますが、黒 d6 ポーンがハーフオープンファイル上の Backward ポーンになります。

黒が6手目を指してくるまでまず以下の手を考えます ( 私の場合 )
6...c6 7.dxc6 bxc6 この先はこの局面になってから考える
6...c6 7.dxc6 Nxc6 同上
6...c6 7.dxc6 Bxc6 同上

これらを考えている途中で黒が6手目を指してくることも多いでしょう。
考えている時間があるなら、Ne7 は Bf8 の展開を妨げていて窮屈な感じだなとか
d6 ポーンが Bf1 の展開を妨げている、など考えます。


6...a6 7.Bxd7 Qxd7 8.0-0


自分の読みとは異なる局面になりました。黒が次の手をどれぐらいの時間で指してきたか覚えてませんが、この局面で白は何を考えるべきでしょうか?

黒が次に何を指してくるか予想するのではなく、黒は次に何を指したら良いか、それに自分はどう応じるかを考えた方が良いと思ってます。

また、白はすでに 0-0 済みで展開で遅れている黒をとがめられないか? を考えたり、白 Good Bishop に対して 黒は Bad Bishop が残っていると気づいておきます。

白は 5th ランクにポーンがあるため c4 で d5 ポーンをサポートし、5th ランクのポーンを維持したいと考えられます。短時間のゲームであれば、すぐ相手の次手を読んでそれに自分はどう応じるかを考えるかも知れませんが、そうでなければ、相手の次手を考える前に気づけることに気づいておいた方がいいでしょう。


8...Nf6 9.c4


Nb1 を c3 に展開できる、Bc1 はタイミングを見て展開させるのと Good Bishop なので温存したい、白はセンターを良い感じで支配している、黒は 0-0-0 とする可能性もあるか? など。

スペースで白が有利を得ているため、黒は適切にピース交換すべき、Bf8 をどう活用
させるか? 9...g6 とするより、9...c6 とするのが良さそう、9...c6 には 10.Nc3 とするだろう、など。


9...h6 10.Nc3 g5 11.Be3


...Ng4 とされるので今にしてみれば 11.h3 の方が良かったかなと思います。
11.Be3 Ng4 には 12.Bd2 とするでしょう。

白は黒からのキングサイド攻めに適切な対処が必要なこと、黒は 0-0-0 する可能性が高そうで、その場合どうするか? 、黒の Bad Bishop は活用しづらいのでそれをとがめたい、など。

11...g4 には 12.Nh4
11...Ng6 が良さそう。

白 c5 に対して黒は ...dxc5 とはしてこないと思うのと ( Nxe5 )、c5 Ng6 で黒は問題ないので c5 としない方が良さそう。


11...g4 12.Nh4


...Ng6 としてくることが考えられますが、その前に ...Bg7 としてから ...0-0-0 した方がいいか、...0-0-0 してから ...Bg7 とした方がいいか、いずれにせよ黒は 0-0 する
可能性はなさそうです。


12...h5 13.b4


チェスソフトの分析を見ると、13.f4 や 13.f3 の方がいいようですが、黒が 0-0-0
しそうなので、13.b4 でクイーンサイド攻めを始めました。

13...Ng6 でナイト交換を迫られると、白としては黒のキングサイド攻めが嫌な感じです。短時間のゲームならば黒が早く指してくるので、あまり考えている時間はないでしょうが、考える時間がある程度あるなら、この局面でどのようなことを考えるでしょうか?

13...Ng6 とされたらどうするか?
a4 としてから、クイーンサイドで攻めていく
白はスペースで有利を得ているので、無駄なピース交換はしたくない
黒は ...Bh6 から黒マスビショップ交換を迫ってくるかも知れない
f4 または f3 から ...gxf3 で g ファイルがハーフオープンファイルになるのは避けたい
など


13...c6 14.a4


13...c6 でテンションがある状態 ( お互いに駒を取れる状態 ) になりました。

白として考えるなら
14...Ng6 にどう応じるか?
14...cxd5 15.cxd5 でオープン c ファイルができ、...Rc8 からピース交換が起きるのは黒に都合が良いか?
黒 Bad Bishop が残ったエンドゲームは白有利な気がする
Nc3 を動かすには d4 ポーンを守っておく必要がある
b5 とする可能性

これ以降の局面も解説をすれば私自身も勉強になるのですが、記事が長くなり過ぎるのと、相手番の局面で何を考えるか? ある程度参考にはなったと思いますので、ここまでとさせていただきます。上局面以降、メジャーピース交換が起こり、閉じられた局面だったため、自分側にナイトを残し、相手に Bad Bishop を残させるエンドゲームに持ち込むことを意識しました。下局面で黒がリザイン。


40.Kh5



相手の残り時間

相手の残り時間もある程度 気にとめておく必要があります。

相手の残り時間と関連してくること
自分の残り時間
相手と自分の実力差
局面の優劣

相手の残り時間が自分よりかなり多い場合
自分の方がタイムプレッシャーにおちいる可能性が高いため、消費時間に気をつける
必要があります。局面としては自分が有利 または 優勢であっても、タイムプレッシャーでミスして負けることを避けたいです。

残り時間が相手と同じぐらいの場合
同じぐらいと言っても、時間的にまだゆとりがあるのか、お互いタイムプレッシャーがかかっているなどで対応が異なってきます。その時は同じでもそれ以降 残り時間に差が出る場合もあるので油断できません。

基本的にはマイペースで指していくことで良いでしょうが、相手の実力が上なら相手が
有利です。不利な状況で残り時間もそれほどないなら、相手にタイムプレッシャーをかけさせたいです。

相手の残り時間が自分よりかなり少ない場合
相手がタイムプレッシャーにおちいる可能性があるため、自分にとって1つの利点となります。自分が不利な状況なら相手にタイムプレッシャーをかけさせ、相手のミスを誘いたいです。

自分が有利 または優勢なら早指しは避け、そのまま有利、優勢を保っていきましょう。相手の実力が上ならば、相手の残り時間が少なくても油断できないです。


以上でタイムマネジメントに関する内容は終了です。持ち時間のことを気にするよりも、集中力 や その局面で良い手を指すことの方が大事ですが、タイムマネジメントも活用
していきましょう。


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